6月10日に父の体から魂様が離れました。
“魂は生きてるからね”
と、分かっては居るものの、
ぽっかりと穴が空いた気持ちになりました。
物事には順番があるので、親といつかは別れる時がきます。
覚悟はしていたものの、やはり、悲しみの涙は止まりせん。
2月に肝臓癌とわかってから、
急に老けていき、小さくなり、
食べれなくなり、歩けなくなり、
いよいよ動けなくなって、話せなくなりました。
最後は呼吸するのもしんどそうな父を見るのが辛かった。
父は、骨と皮だけの腕に点滴の注射針を刺され、
酸素マスクをつけ、何も口にできない。
動けない為、足だけはパンパンに腫れていました。
なので、私は、生まれて初めて、
父の足をマッサージしました。
すこしでも楽になれば、、、
と、1時間おきに施した。
緊急入院し、奇跡的に一週間生きていた父。
駆けつけた時、必死に何か訴えていた。
私は全く聞き取れず、父ももどかしそうな中、
息子が
“黒い手帳って言ってるよ!”
と、実家に取りに行ってくれて、
それはビンゴで、そこに大切な事がぎっしり書かれてあった。
きっと、伝えたいことが全てこの手帳にあるんだと思う。
私はまだ、冷静にそれを開いて読む勇気はないが、
気持ちの整理がついたら、
父の伝えたかったこと、父の人生85年分をたどって、
天国に行った父を偲んでやろうと思った。
とにもかくにも、喪主と言う大役を急にすることになり、
悲しみに浸る間もなく、通夜、葬儀、散骨、祭壇と
行事のおかげで、気が紛れた。
これからが、本当に、
[天国への父に恩返しをする時なんだな]と思う。
残りの人生、立派に生きてみせます。
家族のことをいっつも心配していた父。
心配=愛 だった、と、今は思う事ができます。
私も、息子や夫がいます。
父のように、故人をいつまでも悲しんでいるのではなく、
今の家族をとことん大切にしようと思った。
生前の父がしてくれたように。、、、、、
父さんの子供でよかった。
私の誇り高い父。
本当に今までありがとう。
85年間、お疲れ様でした。
娘 かおり